バス運転手のブランディング

2023年07月28日

ブランディングって、採用活動中に意識した事はありますでしょうか。

自社を良く見せようとしたり、それこそ運転手の業務についてをポジティブに捉えてもらおうと動くことは多々あるかと思うのですが、そもそもの事です。


ちょっと話は逸れてしまいますが、ブランド品を例にしてみましょう。例えば人気のルイヴィトンのバッグ。何十万もする代物ですが、素材の殆どはPVCレザー。ヴィトンのPVCレザーは最高級の品質ですし丈夫で長持ち、汚れ傷もつきにくいとはいえ、塩化ビニールなんですよね。。。やはり、ヴィトンというブランドイメージが高額を出しても買いたいと思わせているという事と、やはり使用しての満足感がその人気を支えていますし、持つ事のステータスもハイブランドならではですよね。

つまり上質な高級ブランドのイメージをブランディングによって保ち続けている為、高級ラインを維持できるわけです。

※誤解を招くといけないので記しておきますが、ヴィトンのPVCレザーは塩化ビニールとはいえ、その品質は非常に高く、その辺のレザーよりも高額と言われています。また、細部のつくりに関してはやはりハイブランドのそれで、他の量産メーカーがなかなかマネできない品質レベルを維持しています。


別にバス運転手はブランド品ではありませんし、他職種に関してもブランドではないです。

が、職業によってのステータスって正直ありますよね。

ちょっと幼稚な話かもしれませんが、「医者になりたい!」「飛行機のパイロットになりたい!」的な職業への憧れってやっぱり大切なモノだと思うわけです。

上記のような圧倒的なステータスでなくても、「ちょっとかっこいいな」「憧れるな」という感情があると無いとでは、それこそ雲泥の差があると思います。


さて、バス運転手の現状はどうでしょうか?

不人気職種と言われ続けるバス運転手。もちろん、世間一般的なステータスなど正直あるわけが無いですよね。

これって、様々な要素や経緯を経て今に至っているものですから、すぐにどうこう出来るレベルの話ではありません。

それこそ抜本的な改革と長期的な戦略の下で改善をして行かないといけない話です。


が、私が気になるのが、社内的なブランディングです。ほぼ中途採用・高齢者層の多さなど、負の要素は多いですが、あまりにも運転手が事業者社内においてもクローズアップされて無さ過ぎるのではないでしょうか。

事業者にとっては核となる収入源であり、毎日最前線で活躍するのがバス運転手です。

事業者によってもスタンスが異なりますが、業界全体でみると、あまりにもリスペクトされていないように感じられます。

それは、待遇面や各キャリアプランなどを見ていて明らかです。


採用目線でいうと、これからも定期的に継続採用して行かなければならない職種の評判を自ら落としているような状態というと言いすぎでしょうか。


経営的要素や不可抗力等が複雑に絡み合っての現状という事は十分に理解しているつもりですが、もう少し改善をしたほうが良いのでは、いや、興味を持って改善に取り組んだ方が良いのではと思いますね。


ブランディングはイメージ戦略と共に、実績に繋がってこないと持続できません。

運転手のステータスをあげる為の動きをするのであれば、運転手としての技術・サービスの向上も厳しく要求して行かなければ意味が無いです。

それが成されれば、周囲から評価され、ステージランクが上がっていくのではないでしょうか。運転のプロ・サービスのプロとして世間から認識されるという部分です。


現体制でそのような事を要求すると、離職が増え、大変なことに・・・とも考えられますし、実際にそうかもしれません。

が、いわゆる「高級路線」に舵を切る事でプラスになる事も多くあるのではないでしょうか。


ココは、賛否の分かれる所だと思いますが、皆様はいかがお考えですか?

私は、出来る所から運転手のブランディングについて具体的に着手して行く事、推奨派です。


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